迷ったときの3冊。

我が家は娘がひとり。現在、高校3年生です。紆余曲折ありましたが、進学にむけて追い込みの時期。子育てに迷うとき、その時々で、学生時代からの友人の話が心に響いたり、ママ友の言葉が励みになったり。そして、やはり本を読んで納得することも多くて。今日は、仕事からはなれ母として印象に残っている本、3さつ選んでみました。

1冊目。信千秋さんの「甘えのルール」。

3万5000組の親子のカウンセリングを行った先生の本は、とにかく「がんばらなくっちゃ!」と肩に力が入りやすい現在のがんばりやのママたちにも読んで欲しい1さつ。「甘え」と「甘やかす」は違いますよね。日本語って難しいけど。子育て本ってメンタルが弱っているときに読むと苦しくなることがあって、「理想はわかるけどそんなの無理!」困っているから読んでいるのに…ってことがありました。信先生の本は、読んでいると「これでいいんだ」とほっとします。

甘えのルール―赤ちゃんにあなたの愛情を伝える方法

2冊目3冊目は「子育て」というカテゴリーを超えて一人の女性の生き方について言及している本です。静と動、全く正反対のアプローチですが、2冊とも良い刺激を与えてくれます。

辰巳渚さんの「母の作法」は、親として、女性としてのふるまいを語る本。静かで、芯の強さを持ったおとなの女性の生き方が、子どもにとって良い手本となるのだなぁということを再確認させてくれます。

母の作法―親として、女としてのふるまい

佐藤留美さんの「凄母」すごはは~あのワーキングマザーが「折れない」理由~は、サブタイトルからも伝わるようにとにかくパワフルな1冊。東洋経済オンラインの人気連載を単行本にまとめたもので、バリバリ仕事もして子育てもしてという、母たちの現状がインタビュー形式で綴られています。

凄母(すごはは) あのワーキングマザーが「折れない」理由

子どもが育まれる家庭の中心「母」。

母のあり方を辰巳さんは静かに、佐藤さんはパンチのきいた文章で表してくれます。さまざまな暮らしがあり、皆それぞれの持ち場で懸命に生きている。自然と元気をもらえる2冊です。

# 子育て # 母 #女性 #ワーキングマザー #読書

ちえくらべの絵本時間

ちいさい子どもとの絵本の時間は、大人がイメージするものとは違ってとまどうもの。絵本を読む時間はたいせつだと思っていても…とよく相談されるのが、こちらが読んでいるのに次々にページをめくって、ちゃんとストーリーを読めない。どこかへ行ってしまったり落ち着かない。あるいは本棚の中を空にする勢いで絵本をだして重ねたり、別の遊びがはじまっている。確かにめげますね~。

でも!こんな時もちえくらべです。ストーリーを追わねば!と思っているのは大人の思考です。ちょっぴり角度を変えれば、パパやママのオリジナルストーリーで子どもとの絵本の時間をたのしむことができます。

子どもの集中時間は年齢プラス1分ということをレッスンでもお伝えしています。大人の理想でなく、子どものその時々の動きに合わせてたのしんじゃいましょう!

うちの子は落ち着きがないからとやめてしまったら、その時点で絵本とふれあうチャンスがなくなってしまいます。子どもは大人が与える環境の中で育まれるもの。

ある日にこっとしながら、お気に入りの絵本を持って立っていますよ。

おべんとうバス (はじめましてのえほん)

ほんとうに子どもたちに人気の絵本です。大型のものとかいろいろなタイプの物が出ています。おべんとうのおかずたちが返事をすると、子ども達もいっしょに「はーい」とお返事をしてとってもかわいいです。私は最後にみんなのすきなおかずをきいて、もぐもぐっと、たべます。

はくしゅぱちぱち (あかちゃんあそぼ)

 

0歳から1歳ごろのあかちゃんといっしょに読んでいる絵本です。伊豆の村上康成美術館は我が家のお気に入りスポット。この絵本も前回訪れた時に手に入れました。短い文とかわいい絵。あかちゃんとママが絵本の中の動きをまねっこしてたのしむことができます。

珈琲とナポリタン

暮らしの中に、ヨガの呼吸法を取り入れたり瞑想するようになってから、気持ちが大きく波を打ったとしても、なるべく自らの気持ちを冷静に分析して、また元の生活に戻ることができるようになっていました。この週末はめずらしくイライラ。相手の言動を流せないという事態に陥り家族と正面衝突。撃沈。だめじゃん、わたし。

Readaeer® ヨガマット トレーニングマット エクササイズマット ゴムバンド・収納ケース付 厚さ10mm (グリーン)

 

 

 

 

そんな時に力になってくれるMさんは、歩いて5分ぐらいのところに住んでいるママ友。6歳年上の彼女とは子育て通じて知り合い、今ではかけがえのない大切な友人。ある時はメンター。「煮詰まっちゃったよ~」とメールを送ると朝いちばんに電話をくれておうちによんでくれました。美味しい珈琲とゆったりおしゃべり。いつのまにかこころの中のでこぼこがすーっとなめらかになって、元気になった!よし、最後の一押しと言わんばかりに今度は、昔なつかしのナポリタンをふるまってくれました。ちょっと甘くて赤い手作りのナポリタン。「え?はちみつも入れるの?」「いつもは砂糖なんだけどね。赤味が薄いかな?」とか言いながらササッと作ってくれる。あったか~い優しさのこもった味。Mさんは何も特別なことは言わないけれど、アウトプットばかりじゃなくて、インプットもだいじ。こころが弱ることも必要。人のことを思いやるには自らが心身ともに元気じゃないとね。なんだかそんな彼女の声が聞こえた気がしました。こころにたっぷり栄養をもらって、さぁ次は私が家族に美味しいごはんを作る番です。

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お風呂でないしょの話

子どもといっしょにお風呂に入るのって、いくつぐらいまでなのかな?最近見たTVで有名な野球の選手は娘さん3人が大きくなっても一緒に入っていると話していました。我が家は中学生頃が最後かな~。

本人が狭いしいいよ…と言い出してからは入っていません。でもでもお風呂にいっしょに入ると気持ちも開放されるのか普段は話さないような心の核に迫るようなないしょの話を何度もしました。

本人は隠しているつもりはないのですが、「そういえばね」とか「ほんとうはあの時ね」とか、言い出せずにいた言葉が、ぽろりぽろりと出てくるのが湯船につかってのほほんとしている時だった気がします。

娘はアレルギーもあり肌も弱かったので素手で身体を洗って肌の調子を確かめている時期もありました。お風呂に入っているときいつも頭に浮かぶのが「水に流す」という言葉。お風呂に入る前にもやもやしている気分の時も、身体を洗い、肌を清めているうちに心がさっぱりとした良い気持ちになります。1日の終わりに親子のバスタイムで心も身体もさっぱりとして、明日に備えたいですね。

 

以下は愛用のバスグッズ。すきな香りが癒しになります

ロクシタン LOCCITANE ピオニー フェアリーボディミルク 250ml [並行輸入品]

マジックソープ ラベンダー 236ml

食べたいときに食べたいものをちゃちゃっと。

寒い1日。久しぶりにゆっくり家にいる時間ができたので、午前中の時間を使ってパンを焼きました。娘が幼いころはキッチンに並んでこねこねとよくパンを作りました。

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手を動かすことは、人間の脳を活性化させること。ねんど遊びも楽しいですが、食べることができるパン作りは、もっとたのしい!私自身は結婚するまで料理はいっさい興味なし。最低限のことはできましたが、実家には私より料理に向いている人が三人もいたので、人任せでした。そんな私だからこそ、子どもには自ら作り出す喜びを早くから知って欲しかった。食は一生関わること。どうせなら、食べたいときに食べたいものをちゃちゃっとできるようになって欲しかった。

今はお互いいそがしく、一緒に手作りする時間はなかなかとれませんが、私が忙しい時になぞめいた指示を出したとしても(鶏肉と野菜のスープ…とか?)見事に作ってくれる頼もしい存在です。

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ちなみに今日のパンはバターなしのハードなパンと義母がイタリアで買ってきたチョコチップを混ぜたチョコパンの2種類。夫のアイディアで焼きたてのチョコパンのおなかの中にさらにチョコチップを入れたらおいしかったです。添えてあるのはシナモンとクローブのりんご煮。それに野菜スープです。娘には、「はやく帰っておいで~」と、LINEしました。

声のトーンを意識すると?

子ども達と触れ合うときに自然と意識しているのが声のトーンです。

言葉が出ない月齢の赤ちゃんには、わたしの中でいちばん高めのトーンで話します。

言葉が出始めで、はなしたいけれど、言葉にするには時間がかかる…時期の子ども達には比較的ゆっくりと。

更に小学生になれば落ち着いたトーンで話します。

子ども達がどうにも落ち着かないときは、大きな声を出すのでなくむしろこそこそ話しのようにして、注意をむけます。「え?なになに」とのってくるので、かわいいです。

子どもは、たのしいことが大好き!

大人の常識にはめようとせず、言葉遊びをしながら教えてあげると、私達もたのしく子ども達もたのしくいろいろなことが進んでいきます。

日常の中のメリハリは大切。いつもいつもしかってばかりでは、耳が閉じて心に届きません。その子の身に危険なこと。お友だちにとって危険な事については毅然とした態度で目を合わせ、しっかりとしかります。

おうちの中でも参考にしてみてくださいね。

LINE@ @uqc2093n

#ミニマム #暮らし #べビマ  #子育て

 

ギュギュウとスカスカ、冷蔵庫のお好みは?

久しぶりの高熱。観念して病院へいくとかなり人がいて驚きました。
「寒暖差にやられたんですね~。こういう風邪がはやっています。」って。
そういってもごはん作りは休めるわけでなく、こういうときには
ネットスーパーさまさまです。
明日だって、仕事帰りに買い物する元気もないよな、とかいろいろ考えてお買い物。
更に同じ日に風邪で倒れた娘にBFが大量に差し入れ。
ゼリーやらビタミン系の飲み物やら優しい。
スカスカの冷蔵庫を常としている我が家には珍しく、ぎゅうぎゅう詰めの冷蔵庫に。
そこで娘の衝撃の一言。「わぁー嬉しい!!冷蔵庫の中がいっぱいだと幸せ!」
「えええー!」
私はと言えば、いつも溢れかえる実家の冷蔵庫がとても嫌で、家庭を持ったら
計画的に食材を買い、冷蔵庫の中身がわかる生活を送ろう!とずっとずっと思っていました。
人って、無い物ねだりなんですね。こう考えると、子々孫々ループのように
ギュギュウとスカスカの冷蔵庫が繰り返されるんだろうか?
微熱の頭の中で回っております。

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#ミニマム #暮らし #べビマ

絵本を読み聞かせるときに

訪問してくださる方の多くが絵本の読み聞かせについて興味を持ってくださるようです。ありがとうございます。

「子どもが自ら絵本を読むことができるようになっても10歳までは親が読んであげてください。」わたしが尊敬する教育学者の七田眞先生(故人)もおっしゃっていました。

それはなぜか?文字を追うことで物語を空想する隙間がなくなります。

それに、だいすきなお父さん、お母さんの声で読んでもらった物語は心の中に宝物として残るもの。

先日、ある保護者の方に絵本読みをする時の抑揚について質問を受けました。

お母さんの気持ちを聞いてみると、本当に文字がわからなかった頃は、抑揚をつけて読んでいたけれど、最近は抑揚をつけて世界観を狭めるより、淡々と読むことで子ども自身の空想力を高めたいということでした。面白い!と、思いました。

絵本を読み聞かせること1つとっても、人それぞれの感性で提供の方法が変化するんですね。わたしがお母さんにお伝えしたのは、子育てはひとりひとり違うもの。お母さんが我が子を思い工夫していることに「だめはない」、という事です。

絶対はないのですから、ちょっと違うかな?と思えばまた変えていけばいい。子育ては臨機応変がとても大事ですよね。

では、わたしは?…わたしの中では聞いている子どもがたのしむことが優先です。たのしいと想像の翼も豊かに広がるように思うので、淡々と読むことはしません。淡々と読むのは国語の文章題のような聞いて問題に答えるときです。

読書の秋。子ども達とたくさんの本の世界を共有したいです。

 

わたしの中の特別な本。小学1年生の「終わりの会」。担任の先生がお話を聞かせてくれました。

毎日毎日たのしみでした。映画化されたときは本当にうれしかった。

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)

白湯とハーブティー

以前に珈琲をやめてみた、と書きましたが私にとっての変化は食欲が抑えられるだけでなく、物欲も抑えられいいことづくめでした。何杯も飲んでいると珈琲の香りをたのしむ気持ちも薄れていくし、すべてにおいて感覚が鈍くなるように感じました。

今は、夫が淹れてくれるときと、のみたいなぁ~って顔をしている時にときどき飲むようにしています。ハーブティーもいろいろな種類がありたのしめますが

行き着いた先は白湯。朝、いちばんにやかんで白湯を作り仕事場にも持って行くようになりました。からだにもよさそうですし、飽きないというのがいいです。

白湯、定番にしていきたいです。

やめられないことはなんだろう?

なにかを手放す、ということを常に考えていると

気持ちの中の余計なものを手放す、ということにも敏感になってくる。

マイナスの感情はさざ波にも似て消えたとおもったら、あれ?またそばにいたということもあるけれど。では、手放せない、やめられないものってなんだろう?

それがその人をあらわす核になるもの?

それが人生の喜びにつながっていくものなのかな?

わたしの場合は本。

これでも気がついたときに細々と整理していて、電子書籍も愛用しているけれど、書棚のない生活は落ち着かない。こどもが小さい時も隙間の時間をみつけては読んでいた。

こどもとは、近所の公園にやってくる移動図書館。普通の図書館にもよく通っていた。3、4歳になるともう本の好みははっきりしていて親の私は目に留めないどこにあった?という本をよく選んできた。

我が家には夫の書斎、リビング、そして娘の部屋に書棚が存在している。

少数精鋭の書棚が完成するにはまだまだ修行が必要です。

最近のお気に入りは、この三冊。時々気になるところを読み返しています。

 

脳のワーキングメモリを鍛える! ―情報を選ぶ・つなぐ・活用する

毎朝、服に迷わない

 

成功している人は、なぜ神社に行くのか?

 

晴れた日曜日に「海洋天堂」を観ることについて。

ひさしぶりに晴れた週末。昨日はお休みだったので、フローリングを磨いたり、家具を磨いたり…ひとしきりゴシゴシ作業を終えて、少し前に録っておいた映画を観ました。ジェット・リー主演の「海洋天堂」。

海洋天堂 [Blu-ray]

予備知識がなく観たので最初の10分くらいは「重い?」「どうする?」と迷いながら。そして途中から大号泣。晴れた日曜の午後にぴったりの心があらわれる映画でした。

ジェット・リー演じる父親自閉症の息子。一日の大半を父親の職場である水族館で過ごします。息子はまるで海の生き物のように泳ぐのが上手です。父親は末期がん。自らの寿命が僅かで、後に残される息子を心配しています。はじめはいっしょに命を絶つことも考えた父親でしたが、息子を受け入れてくれる施設を探しまわり、漸くみつけた施設へと息子を送り届けます。「私は寂しいのに、息子はなんの感情もないようだ」とつぶやく父親。ところが夕方になり、息子が精神的に不安定になっていると施設から呼び出されます。誰にも体を触れさせず、悲しそうに悔しそうにうなる息子。かけつけた父親をみて涙をみせます。そうです。息子は父親と離れることが平気なわけでなくうまく感情を表現できないだけ。こうして最後の時を共に過ごすことにした親子。父親はひとりで生きる術をひとつひとつ丁寧に教えていきます。バスに乗ること、降りること。服を着替えること。ゆで卵を作ること。そして、泳ぐことがだいすきな息子が父親の存在をいつでも感じることができるように、お父さんは海亀になんだよ。海亀になるんだよ、と教えて逝きます。「生きる」ために親ができること。その親の姿をみてまわりの人たちができること。また1本、わたしにとってたいせつな映画が増えました。