絵本を読み聞かせるときに

訪問してくださる方の多くが絵本の読み聞かせについて興味を持ってくださるようです。ありがとうございます。

「子どもが自ら絵本を読むことができるようになっても10歳までは親が読んであげてください。」わたしが尊敬する教育学者の七田眞先生(故人)もおっしゃっていました。

それはなぜか?文字を追うことで物語を空想する隙間がなくなります。

それに、だいすきなお父さん、お母さんの声で読んでもらった物語は心の中に宝物として残るもの。

先日、ある保護者の方に絵本読みをする時の抑揚について質問を受けました。

お母さんの気持ちを聞いてみると、本当に文字がわからなかった頃は、抑揚をつけて読んでいたけれど、最近は抑揚をつけて世界観を狭めるより、淡々と読むことで子ども自身の空想力を高めたいということでした。面白い!と、思いました。

絵本を読み聞かせること1つとっても、人それぞれの感性で提供の方法が変化するんですね。わたしがお母さんにお伝えしたのは、子育てはひとりひとり違うもの。お母さんが我が子を思い工夫していることに「だめはない」、という事です。

絶対はないのですから、ちょっと違うかな?と思えばまた変えていけばいい。子育ては臨機応変がとても大事ですよね。

では、わたしは?…わたしの中では聞いている子どもがたのしむことが優先です。たのしいと想像の翼も豊かに広がるように思うので、淡々と読むことはしません。淡々と読むのは国語の文章題のような聞いて問題に答えるときです。

読書の秋。子ども達とたくさんの本の世界を共有したいです。

 

わたしの中の特別な本。小学1年生の「終わりの会」。担任の先生がお話を聞かせてくれました。

毎日毎日たのしみでした。映画化されたときは本当にうれしかった。

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)